銅造阿弥陀如来坐像

(どうぞうあみだにょらいざぞう)

台東区有形文化財〔彫刻〕(平成4年度登載)

台東区花川戸      九品寺


 九品寺〈くほんじ〉境内の銅造阿弥陀如来坐像は、明暦3年(1657)の大火で焼死した人々を弔うために造られたと伝えています。像高180センチ、蓮華座高45センチ、石造の基礎の高さを合わせると総高387センチの大きな仏像で、古くから「九品寺大仏」の名で親しまれてきました。

   蓮華座の銘文によると、九品寺第2代住職天誉吟徹の発願で万治3年(1660)に完成しました。また、造立のための浄財を奉納した江戸庶民の名も刻まれています。作者は、鋳物師の長谷川益継。遺品としては、ほかに寛文2年(1662)銘の梵鐘(千葉県)、同9年銘の観音菩薩立像(板橋区)が確認されています。

   本像は制作が優秀である上、銘文によって制作年代、作者、当時の庶民信仰の様子などを知ることができる貴重な遺品です。

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