
▲小野照崎神社における演奏会のようす
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雅楽は、古代より宮廷儀礼において演奏されてきた音楽です。古くは、奈良時代の天平勝宝4年(752)東大寺大仏開眼会で演奏が行われたという記録があり、8世紀半ばには宮廷の儀礼音楽として定着していました。
一口に雅楽と言ってもさまざまな曲や舞がありますが、大きくは唐楽<とうがく>と高麗楽<こまがく>の二つに分けることができます。唐楽は、楽器演奏のみの場合(管絃という)と、演奏に舞がともなう場合(舞楽)の2種類があります。曲目では、蘭陵王<らりょうおう>・萬歳楽<まんざいらく>等が著名です。
高麗楽は、すべて舞楽です。異相な面を着けて舞う、延喜楽<えんぎらく>・納曾利<なそり>等が知られています。
また、使用する楽器は、唐楽と高麗楽では異なりますが、唐楽の場合、管楽器では笙・篳篥<ひちりき>・竜笛、弦楽器では箏・琵琶、打楽器では羯鼓<かっこ>・太鼓・鉦鼓<しょうこ>を演奏します。
宮中における雅楽の演奏・演舞は、「楽人<がくじん>」と呼ばれる専門職が担当してきました。この楽人は、いくつかの家が代々世襲してきたもので、現在も宮内庁式部職楽部の楽師として続いています。
小野雅楽会は、明治20年に小野照崎<おのてるさき>神社宮司小野亮道が、民間への雅楽の普及を目的に創設した雅楽演奏団体で、民間ではもっとも古い歴史があります。現在の会員数は、約90名。小野照崎神社内で行われる毎月3回の練習会では、宮内庁楽師OBら、もっとも正統的な雅楽の専門家の指導のもとで、各楽器や舞の技術修得に努めています。小野雅楽会は、創設当初よりこうした雅楽の専門家を指導者に招いており、民間の雅楽団体ではきわめて稀有な存在です。
活動内容としては、各地神社の祭礼やホールでの演奏といった国内の活動はもとより、昭和47年にアメリカ公演、同54年にはヨーロッパ公演を行い、翌55年にはフランスレコードのグランプリを受賞するなど、海外でも高い評価を得ています。 |