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石造宝篋印塔(せきぞうほうきょういんとう) |
台東区有形文化財〔建造物〕(平成4年度登載)
台東区蔵前 長応院
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宝篋印塔は、一切の災難から免れることを願い、塔身部〈とうしんぶ〉(塔中央の梵字を刻んだ部分)に宝篋印陀羅尼経という経典を納めるところから、この名があります。日本では大別して、基礎が低く安定感のある関西様式型と、基礎が高く細身でスマ−トな感のある関東様式の二種類があります。いずれも、古い年代のものほど笠部の四隅にある隅飾突起〈すみかざりとっき〉が直立し、年代が下るほど反り返った形になります。
長応院本堂の前庭に立つ宝篋印塔は、総高164.2センチ。典型的な関東様式で、隅飾突起がほぼ垂直に立ち、南北朝時代にまで遡ることを示しています。上部基礎には「慶長十七季」「老室無為」の銘文がありますが、慶長17年は江戸初期の1612年で塔の年代的な特徴と合わないこと、銘文を刻んだ面の全体に削り直した跡があることから、追刻〈ついこく〉(後世に刻んだもの)と思われます。
本塔は、台東区現存の宝篋印塔でももっとも古いものに属し、意匠的にも秀れた貴重な遺物です。
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