飾り結び(かざりむすび)

篠崎 順(しのざきじゅん)

 

台東区無形文化財〔工芸技術〕(平成2年度指定)

台東区蔵前  


 紐結びの技術は世界中にありそれぞれに歴史をもっていますが、日本ではとくに装飾性を重視した飾り結びが非常に発達しました。日本の飾り結びは主に貴族生活の中で使われ、装束や調度・仏具などを飾るさまざまな結び方が生まれました。のちには武士の礼法にも伝えられ、茶道・香道の世界でも各種の結びが生きています。また一般的には、被布飾りなどの和装に飾り結びが多く使われています。飾り結びの種類は、「あげまき」「淡路」などの代表的なものから海老をかたどった複雑な結びまでさまざまで、基本的な結び方にバリエーションを加えるとさらに多様な結び方が展開します。

 篠崎順さんは、明治37年生まれ。14才で宇都宮から上京して柳橋の紐問屋に勤め、働きながら職人からいろいろな飾り結びを習いました。戦後独立して飾り結び専門の職人になり、和装用の花結びから「海老結び」まで100種ちかくの結びの技法を持っています。東京で多種の飾り結びのできる職人は、篠崎さん お一人でした。

 

篠崎さんは平成7年12月23日お亡くなりになりました。ご冥福をお祈り申し上げます。

 

        

   ▲製作中の篠崎さん             ▲篠崎さんの作品

 

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