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絹本着色仏涅槃図 (けんぽんちゃくしょくぶつねはんず) |
台東区有形文化財〔絵画〕(平成3年度指定)
台東区鳥越 長寿院
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本図は縦176.6センチ、横150.2センチ。図柄は、後者の作例のひとつ。弟子たちの悲しみの表情がきわめて写実的に描かれ、動物の種類が多いなど、鎌倉時代末期から南北朝時代の特徴が見られます。裏面の江戸時代に記された銘文によれば、元弘元年(1331)に助法橋尊有〈すけのほっきょうそんゆう〉という絵師が描いたとあり、ほぼこの頃の作と思われます。 尊有については明らかでありませんが、本図の画風が南都絵所〈なんとえどころ〉という絵師集団の作品に似ている点が注目されます。南都絵所は鎌倉時代から室町時代にかけて、奈良東大寺や興福寺に工房を構えた絵師たちの総称で、主に仏教絵画の制作を行っていました。さらに、南都絵所に所属する絵師たちの多くが「尊」「有」の字を名に用いているおり、これらのことから「尊有」も南都絵所の絵師であった可能性が考えられます。 本図は平成3年2月に文化財台帳に登載されましたが、制作が優秀で、中世の絵画史を考える上できわめて貴重な遺品であることから、翌年3月に指定文化財となりました。
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