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木像地蔵菩薩立像 (もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう) |
台東区有形文化財(彫刻)(昭和63年度登載)
台東区谷中 天龍院
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地蔵菩薩は、釈迦がなくなってから、ずっとのちの世に弥勒菩薩があらわれるまでの間、つまり今の世で人々を救済するといわれている菩薩です。日本では、塞の神や道祖神の信仰と結びついて、道ばたの地蔵や塞の川原の地蔵などという形で親しまれています。髪をきれいに剃った僧形で、右手に錫杖、左手に宝珠を持った姿が、よく知られています。 天龍院の地蔵菩薩像は、正面を向いてまっすぐに立った立像です。像高は33.6センチという小さな姿ですが、とても細かい技法がみられます。像の衣の部分にほどこされている緻密な文様は、金泥(こんでい・金の粉をにかわに溶かしたもの)とともに、金箔を細く切ってはり、模様をつくる切金(きりがね)という技法を駆使して描かれたとても精巧なもので、製作者の技術の高さをうかがわせます。からだの部分には漆箔(しっぱく)がはられ、眼は玉眼がはめこまれています。 像の底部には、次のように銘文があり、この像のつくられた年代がわかります。 「仏師大輔/絵師大輔/文明11己亥/二月三日/施主浄胤/□□□」 文明11年は西暦1479年、室町時代後期にあたります。制作年代の明らかな像としても貴重なものです。 この像が天龍院の所蔵になった経緯については、ほとんどわかりません。天龍院は、臨済宗妙心寺派の寺院で、寛永7年(1630)神田に創立、元禄14年(1701)に現在地に移転しました。
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