| ◆9月の長雨にはいつもはらはらさせられます。今年は例年になく雨が多く、校庭での練習が十分にできなかったの で、演技の仕上がりを心配していた学年もあったようです。そして、迎えた創立105周年を祝う記念すべき運動会。 どの学年の子供たちも日頃の成果を十分に発揮して、伸び伸びと体を動かしていました。また、高学年は係の仕事に取り組み、運動会の縁の下の力持ちとして頑張りました。校庭のあちらこちらでは、保護者や地域の方々の温かいご声援 や拍手が響き渡り、105周年にふさわしい、すばらしい秋の大運動会となりました。心から感謝申し上げます。
この2週間、校長室で仕事をしている時でも、子供たちの練習の声が聞こえてくると、気持ちが校庭に向いてしまって、練習の様子をずっと見てしまうことがよくありました。始めのうちは動きが分からず、右往左往していた子供たちも、日一日とまとまりを見せるようになり、真剣さも増してきます。私は、その過程を見るのが大好きです。子供たちが、教師に励まされ、時には叱られながら一つ一つのことを身に付け、演技の完成に向けて変わっていく姿が心を打つからです。もし、子供が、たった一人で取り組んでいたら、こんなに力を発揮することはないでしょう。また、こんなに一生懸命に練習することもないかもしれません。自分も周りの友達も汗を流して練習しているという共感、そうして自分もその輪の中にいっしょにいるという連帯感、みんなで一つの演技をするのだという意欲、自分勝手なことをせず全体のことを考えて行動するという自制心。それらは集団の中にいて初めて学べることなのだと思います。
このように学校行事はみんなでつくり上げる楽しさや充実感、そして厳しさをも体験できる大切な機会です。運動会を通して、子供たちは、また一つ見事にハードルを乗り越え、成長したのではないかと嬉しく思っています。
◆さて、秋は、「秋の夜長」「灯火親しむ秋」「読書の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」など、昔からさまざまに形 容され、学習にも運動にも適した季節と言われています。子供たちには、この爽やかな季節に、学習・スポーツ・音楽・絵画・読書等々に大いに親しんでほしいと思います。
最近の日本の子供たちは、外で思い切り遊ぶことが少なくなったと言われています。また、読書や家庭学習をしない子供の割合が、年々高くなってきていることも指摘されています。その原因として、子供たちの「気力」「体力」が、全体的に弱くなっているのではないかと述べている人がいます。なるほど、気力や体力が萎えていたのでは、好奇心をもって意欲的に取り組んだり、物事をやり続けたりすることは難しいだろうと思います。読書なども気力・体力が充実していなければ長い時間をかけて1冊の本を読み通すことはできません。学習にしてもスポーツにしても絵を描くにしても然りです。
子供たちが、「気力」「体力」を充実させ、実り多い秋の日々を過ごしてほしいと願っています。
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