みんなで祝った創立105周年


 
創立105周年の式典を3日後に控えていた日の午後、学校に1本の電話がかかってきました。電話を受けた副校長の話によると、その電話は、体育館側の通りを隔てたところにお住まいの近隣の方からでした。「体育館から子供たちのすてきな、心地よい歌声が聞こえてきました。その歌声を聴きながら、主人とともに、すばらしい、よい時間がもてました。」というお電話だったそうです。副校長が、式典が間近で練習していることを伝えると、「お子さんたちや先生方に、『豊かな気持ちにさせていただいてありがとうございました。がんばってください。』と伝えてください。」と心のこもった一言を添えてくださったそうです。その話を聞いた時、子供たちの歌声を通して、見知らぬ人と心が通い合ったような温かさが胸の中いっぱいに広がってきました。折しも、その日の練習を見届けた後、「一人一人の歌声が一つになって体育館に響きわたった時、きっと、そこにいる人は感動することでしょう。」と、子供たちに話したばかりでした。心をこめて一生懸命に取り組んだことは、必ず誰かが受け止め応えてくれるということを、子供たちも身をもって感じることができた、1本の、温かい、ぬくもりのある電話でした。
 さて、当日は、嵐のような大雨にもかかわらず、多くのご来賓・保護者の皆様が本校に駆けつけてくださいました。児童代表として、5・6年生が式典に参列しましたが、どの子も、「児童の喜びの言葉」を力強く言い切ることができました。また、心を一つにして、体育館中に美しい歌声を響かせることができました。毎日、早朝練習で古矢教諭の指導を受けているブラスバンドも、アトラクションで日頃の練習の成果を発揮することができました。実は、ブラスバンドの中には、早朝練習を手伝っている矢口教諭と古部指導員も入って、トランペットとトロンボーンを一緒に吹いていたのです。式典という5年に一度しかない大きな行事への取り組みの中で、改めて子供たちのすばらしい力を発見できたことは、指導した教員にとって、何よりも嬉しいことでした。
 帰りがけ、子供たちは、PTAやコミュニティ委員会から、たくさんのお祝いの品物をいただいて、とても嬉しそうな顔をしていました。まもなく、図書室には、同窓会から寄付していただいた図書も並べられる予定です。金曽木小学校にかかわる多くの方々が、金曽木小学校を愛し、大切にしてくださる。そして、金曽木小学校の子供たちのために心を砕いてくださる。その幸せを、子供たちに十分に感じてほしいと思います。外は雨、けれども、校舎の中には、人の心の温かさが溢れた、すばらしい一日でした。
 子供たち、教職員、保護者・地域の方々、歴代の校長先生方と共に105周年を祝うことができたことを、心から感謝申し上げ、この意義ある節目をよい機会として、今後も子供たちが大いに活躍できるように取り組んでまいりたいと思います。
 最後になりますが、たくさんの応援やご尽力をいただいたことを厚くお礼申し上げます。


              
平成20年11月吉日
          校長  時田明子