金曽木小学校の朝は、ブラスバンドの練習の音色が校内に響きわたることから始まります。早朝7時45分から70名の児童を対象に、音楽担当の古矢教諭の奮闘が始まります。楽器に初めて触れる子供たちも、練習を積み重ね、だんだんと音が出るようになってきました。一方、玄関では、毎日、養護担当の小島教諭と日直の教諭、常任委員会の子供たちが元気な挨拶の声とともに1年生から6年生までの子供たちを出迎えます。毎日繰り返される何気ない朝のひととき。けれども、そこにはいつも金曽木小学校の温かい空気が流れています。
さて、先月は、本校の「あいさつ月間」でした。礼儀正しく立ち止まって挨拶をする子、あたりいっぱいに響く声で挨拶する子、恥ずかしそうに口ごもった挨拶をして通り過ぎる子、うながされてハッと気がついてあわてて挨拶する子など、様々です。元気のよい挨拶が返ってくると、自然に柔らかい気持ちが心の中に広がっていくのを感じます。朝の至福の一瞬です。
さて、薬師寺の僧侶である大谷徹奘さんは、挨拶には3つの役割があると述べています。第一の役割は、目に見えぬ「おかげさま」に感謝することです。私たちは、日々、気付かないうちに、いろいろな「おかげさま」に助けられて生きています。挨拶の基本は、目に見えない思いやりなどに感謝をすることだと述べています。第二の役割は、他から投げかけられた挨拶や言葉をしっかりと受け止め、返していくことです。挨拶をされたらぼやっとしていてはいけない、相手にきちんと向き合うことが大切なのだと述べています。そして、第三の役割として、人間は、皆、縁があって出会いますが、その出会いを大切にすることが挨拶だということを述べています。
結局、挨拶には、自分は、他の人とどのようにかかわっていくのかという心の有り様や姿勢が表れているように思います。ですから、これから、社会の中で、多くの人とかかわり、困難があっても折り合いをつけながら生きていく子供たちにとって、挨拶がしっかりとできるようになることは、とても大切なことです。また、笑顔で挨拶をし合えることは、子供の心を安定させ、和やかにさせることにもつながります。挨拶の果たす役割と意味を十分に考えて、子供も大人も相手への思いやりや感謝の気持ちを素直に表現できるようにしていきたいものです。挨拶を通して、友達の絆、教師と児童の絆、ご家族の絆を深めていけたら、こんなにすばらしいことはありません。
本校の「あいさつ月間」を契機にして、ご家庭でも「あいさつ運動」に取り組んでみてはいかがでしょう。学校でも引き続き挨拶が響き合う学校を目指して、指導に取り組んでまいります。
最後になりますが、6月には学校公開週間が予定されています。学校の教育内容や子供たちの学校での様子をご理解いただけるよい機会です。いろいろな方々に参観していただくと、子供たちの意欲も高まります。ぜひ、ご都合をつけて学校にお出かけください。
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