合唱コンクール 改め 涙の合唱発表会。
そして迎えた2年目の今年。
生徒や教員の意気込みも強く感じられ、
当然、昨年以上の合唱コンクールになると、みんなが信じていました。
ところが、ここで大きな試練が待ちかまえていたのです。
それは、新型インフルエンザという大きな壁でした。
文化祭前日、クラスによっては10名以上の欠席者がいました。
「聞こえる」という難曲にいどむ3年2組の伴奏にチャレンジしたA.Nさんは、
夏休みから努力に努力を重ね、見事なピアノ伴奏を聴かせてくれていました。
ところが、そんな彼女にインフルエンザが襲いかかります。
文化祭前日、38度以上の高熱を出してしまったNさん。
何が何でも演奏したいという思いと、高熱の苦しみ、
そして、人に病気をうつしてはいけないという考え、
そんな葛藤の中で涙しながら早退することになってしまいました。
前日から、私たち教員は、何度も会議を繰り返しました。
「最高の状態で、全員で演奏させてあげたい」
もちろん、それが私たちの心からの願いです。
しかし、現状を考えれば、いつになったらこのインフルエンザがおさまるかわからない。
今日、元気な生徒も、延期した日に病気で参加できなくなってしまうかもしれない。
もしかしたら、延期することによって、合唱コンクール自体ができなくなってしまうかもしれない。
3年生には、進路決定に向けたスケジュールが待ったなしで迫っている。
そんな様々な意見を戦わせ、最後の最後に「予定通りに決行」となりました。
参加できない生徒、ご家族の気持ちを考えれば、
まさに苦渋の決断でした。
もう一つ私たちを悩ませたのは、
「コンクールという形式をとるかどうか」ということでした。
クラスによって欠席者の数が大きく違う、
ピアノ伴奏者が参加できないクラスがある、
そう考えれば、コンクールではなく発表会にすることは当然に思えます。
しかし生徒たちは、「コンクール」という競い合いの場をエネルギーとして
ここまで努力を続けてきました。
はたしてたんなる「発表会」で、現在のモチベーションが保てるのだろうか
意欲に欠ける、やる気のない歌声になってしまわないだろうか。
そんな不安が、頭の片隅をよぎります。そしてそんな中で、
「発表会にしよう!」
その最後の決断をくだすことができたのは、
「生徒を信じよう」
という、私たち教員の思いでした。
「彼らはわかってくれる」
「手を抜くなんてことはない」
「人が少なくても、コンクールでなくても、全力で歌ってくれるはずだ」
そんな思いは、当日の生徒の歌声と発表に臨む姿勢で証明されました。
オープニングの緊張感の中で、純なエネルギーを感じさせた1年生、
もともとの人数が少なくとも、大人に一歩近づいた、澄んだ声質を聴かせてくれた2年生
そして、何よりもすごかったのは3年生でした。
圧倒的なパワーと整ったバランス、体全体で歌に向かっていった3年1組、
伴奏者がいない3年2組は、音楽の先生の「私が弾きましょうか?」という申し出を断りました。
「アカペラ(無伴奏)でやります!」
どんな悪条件をも乗り越えていく生徒のたくましさが歌声となり、
各クラスごとの合唱から
1年生の学年合唱、2年生の学年合唱、3年生の学年合唱と体育館が熱気に包まれます。
そして、本当に最後の全員合唱。
歌が感動となり、涙となって生徒から観客に広まっていきました。
校長先生の講評の中に、生徒を称え、感動を伝えるこんな一言がありました。
「小さな学校に、こんな大きなエネルギーがある。」
「今日は、本当にすばらしかった」
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |