校長室から
校長 藤原 孝子
黒門小学校の前身は、明治37年5月7日に仲御徒町に開校した東京市仲徒尋常小学校にあり、宮川 盛初代校長が着任したところから始まりました。明治43年、現在地に木造2階建ての校舎が竣工、東京市黒門尋常小学校として開校して以来、本年は98周年を迎えます。
黒門小学校は、子どもたちを心から愛し、学校を大切に思い守ってこられた保護者や地域の方々、そして同窓会の強い愛校心を受け継ぐ多くの同窓生の方々によって支えられています。大正12年9月2日に起こった関東大震災で全校舎を焼失したときに、すぐ翌月から露天・天幕教室をしつらえて授業を再開できたのも保護者や地域、同窓生の方々のご尽力のおかげであったと聞いております。
昭和5年に鉄筋コンクリート3階建ての校舎が新築落成し、11月に校歌も制定されました。このときの校舎は、昭和20年の東京大空襲での類焼をまぬがれ現在に至っており、落ち着いた雰囲気のある美しい廊下や階段、教室などそのときの校舎を今も大切に磨き上げて使っています。そのような黒門小学校をこよなく愛する方々によって、善き伝統が98年の長きにわたって受け継がれ、引き継がれ続けています。
上野の町にある本校は、上野の歴史や文化に直接ふれながら学ぶことができる素晴らしい環境にあります。自然と歴史、文化の宝庫である上野の森を日常の学習活動に十分生かし、地域を愛する子どもを育てていきたいと考えます。ふるさとに誇りをもち、ふるさとを大切にする心こそ、新しい時代を心豊かに切り拓きたくましく生きていく基盤であると信じます。
本校の校歌にある「善き児はやがて 善き人と なるを忘るな 怠るな」という言葉は、黒門小学校の教育の真髄を児童の心に深く刻み込むフレーズです。「善く学び、善く遊べ」の精神を大切にして、「やさしい子 たくましい子 考える子」を教育目標に掲げ、教職員一同、その実現のために誠心誠意子どもたちの教育に力を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。