学校経営方針()「こころのきずなをつくる学校」

         −子どもとのきずな・家族のきずな−

副校長 栗原 宏成

 

6月11日から13日にかけての学校公開には、約650名(延べ人数)の方においでいただき、誠にありがとうございました。保護者の皆様や地域の方々の学校への期待の表れだととらえ、それに応えるべく指導の改善を図らなくてはならないと感じました。

一度に二つのこと

 本校に限らず、授業を見ているとこんな場面に出合います。先生の指示に従って何か作業をしている子どもたちに対して、「やりながらでいいので、先生の言うことを聞いてください。」という場面です。先生は子どもたちの様子をみて、指示の徹底を図ったり追加・変更の指示を出したりして、よりよい活動に導こうとしているのですが、なかなかうまくいきません。かえって混乱してしまい、授業があらぬ方向へ行ってしまうこともよくあることです。学習をする子どもたちの学年や内容によっても異なりますが、一つのことをきちんと聞かせることに比べると、何かをしながらの場合の理解は不十分になる、と感じてしまいます。大人でも何かをしながら別の何かをしたり聞いたりすることはなかなか難しいことです。

私たちの身の周り

 一方で、私たちの社会は、「○○しながら」をキーワードにずいぶん便利な世の中になりました。移動しながら連絡を取り合える携帯電話をはじめ、様々な機械や家電製品を開発してきました。便利な世の中になった反面、「○○しながら」のマイナス面が多くみられるようになってきました。車や自転車の運転をしながら携帯電話を使用する、電車に乗りながら化粧をする、テレビを見ながら勉強をする、歩きながら携帯ゲームをするなど、この風潮は大人にも子どもにも共通して言えるのではないでしょうか。

子どもたちとの絆

 ある講演会で、子育てを終えた講師の先生がこんなことを話していました。

 『「お母さん、夕陽がとってもきれいだよ。見て。」いつもなら、「そうなの。」と背中を向けたまま返事をするのですが、そのときは仕事を中断し、窓際まで一緒に行って夕陽を見ました。「本当にきれいね。」と答えたら、とてもうれしそうな顔をする我が子を見て、ちゃんと子どもに向き合わなければと思いました。』

 この方は、いつも忙しくて背中を向けたまま返事をすることが多かったそうですが、このことがあってからできるだけ子どもの顔を見て返事をするように心がけたそうです。

 確かに、大人側から見れば何もこの忙しいときに話さなくてもいいのにという内容も多くあります。また、子どもたちも成長するにつれて、相手の様子を見て話すこともできるようにならなくてはいけません。しかし、子どもにとっては話したいと感じたときに話を切り出すのでしょう。そのときを逃してしまうと、子どもはなかなか話してくれません。何回かに一回でも作業を中断し、子どもの顔を見て話を聞くことはとても大切なことですし、また子どもにはとてもとてもうれしいことなのです。

 何かをしながらではなく、しっかりと向き合うことが、家族の絆を深めていくことになるのだと思います。





7月の生活目標 「物を大切にしよう」           生活指導部
  ・みんなで使う物を大切にしよう。
  ・後片付けをきちんとしよう。(使わなくなった物の持ち帰り)
*重点的に2週続けます
あと3週間足らずで、子どもたちが待ちに待った夏休みに入ります。そこで今月は、毎日何気なく使っている身の回りの物に目を向け、取り扱いや片付け、整理の仕方について指導していきます。ご家庭でも,持ち帰った学習用具の整理整頓をして、2学期に気持ちよく使えるよう、ひと声かけてあげてください。