早寝よりも、まず早起き 

                              校 長 蠣 ア 正 実

明けましておめでとうございます。本年も、子どもたちの健やかな成長を促す教育活動のより一層の充実を目指してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 昨年、某研究大会で、東京北社会保険病院副院長の神山潤先生による「夜ふかしの脳科学」という特別講演を拝聴する機会に恵まれました。その時のご講演の中で、ぜひ保護者の皆様にもご紹介した方が参考になるだろうと思われたことを一部抜粋して記載します。
 文部科学省は、「早寝、早起き、朝ごはん」と「早寝」を強調していますが、同氏は、「早起き、早寝、朝ごはん」と「早起き」を強調しています。
 なぜ、早起きを強調しているかというと、例えば、昨日まで11時にならないと寝なかった子を、今日から8時に寝かせようとしても、できるわけがありません。それに、生物学的にも朝の光が大事なわけですから、朝早く起こして、昼間よく動かして、その結果、早く寝てもらうことを期待するしかないとのこと。
 朝の光を浴びることによって、@コルチコステロイドというストレスホルモンが、朝たっぷり出ることが大切で、このホルモンを促すAACTHというホルモンもあるのですが、これも朝にたっぷり出るということがわかっているとのことでした。
 それでは、@のホルモンとは、どのような働きをするかと言うと、シカゴ大学で、4時間睡眠で1週間経つとどうなるかという実験の結果、(ア)朝の血糖値が高くなって、インシュリンの出が悪くなる(糖尿病のリスク)、(イ)夕方のコルチゾールの減りが悪くなる(肥満のリスク)、(ウ)交感神経系が過緊張状態になる(高血圧のリスク)、(エ)インフルエンザのワクチンの付きが悪くなる(免疫機能の低下のリスク)。これらをどのように解釈するかというと、老化と同じ現象が睡眠時間を削ると起きるというわけです。
 また、何かストレスにあったときに、このホルモンが出てくれないと人間は生きていくことができない、そして成長ホルモンは、夜寝入って最初の深い眠りのときに出てくるホルモンということでした。
 このような大切なことを踏まえて、どうやって早起きをするかという話になります。 
 「明日の朝、6時に起こすぞ」と言っておくと、AACTHは、もう、4時半ごろから増え出す。「明日の朝、9時に起こすぞ」と言っておいて、6時に叩き起こすと、AACTHはあわてて増えるわけで、そうすると気持ち良く目覚めることはできない。朝、気持ち良く目覚めようと思ったら、前の晩に「明日の朝は、何時に起きるぞ!」と気合を入れて寝ることが大切。早起きには気合が大切ということでした。
 クリスマスや大晦日、お正月で生活のリズムがなかなか元に戻らないお子さんもいるのではないかと思います。「1年の計は元旦にあり」「一日の計は朝にあり」とも言います。
 どうぞよろしくお願いいたします。



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