スポーツが世界をつなぐ −いま卓球が元気−
岩波ジュニア新書 荻村伊知郎/著 岩波書店

卓球の歴史は十九世紀後半のイギリスといわれています。
そして日本に伝えられたのは1902年頃。1952年に世界卓球選手権に初参加。1988年のソウルオリンピックにて、ようやく種目として登録されたのです。
著者の荻村伊智朗さんは、世界卓球選手権で何度も優勝し、国際卓球連盟の会長も務めま した。卓球の楽しさだけでなく、政治的な面から見た問題点などにも触れられています。


熱烈応援!スポーツ天国 
ちくまプリマー新書 最相葉月/著 筑摩書房

オリンピックはスポーツの祭典!しかし、オリンピックの公式種目だけがスポーツということではありません。世の中にはたくさんのスポーツがあるのです。そんな中でも、馴染みの薄いマイナー・スポーツを紹介したものがこの本です。スポーツ自体もさることながら、インパクトある観客にも驚かされます。
しかし、笑ってばかりいられません。オリンピックを見ているあなたも、そんな観客の一人かも。


RUN! RUN! RUN! 
桂望実/著 文藝春秋

岡崎優は将来を嘱望された長距離界のトップアスリート。豊かで何一つ欠けるところのない、完璧な環境のなか、オリンピックの金メダルだけを目標に走り続けてきた。そんな彼にとって大学での箱根駅伝は単なる通過点。自分の記録だけが大切だった。〜仲間なんて要らない〜
ところが、兄の死をきっかけに彼に突きつけられたのは両親の遺伝子医療という事実。
家族とは?陸上とは?自分とは?!「県庁の星」の著者・桂望実の新境地 。


800 Two lap runners
川島誠/著 マガジンハウス(単行本) 角川書店(文庫)

400mトラックを2週(TWO LAP)、短距離並みのスピードで長距離の如くオープントラックを駆け抜ける。瞬発力と持久力が要求され、トラックの格闘技とも言われるハードな競技である。
恵まれた体格で力任せのめちゃくちゃなフォームの中沢。緻密な計算とクールな判断で確実な走りの広瀬。性格も環境も対照的なふたりの高校生である。当然ふたりは競技に対しても、人生に対しても、女の子に対しても、その姿勢は全く違う。


夏じじい
小林里々子/著 講談社

一度も会ったことのない人の家で暮らせと言われたら、あなたはどうしますか。そんなことは実際あり得ないことかもしれません。しかし、女子高生・菜津緒の身には、そんなあり得ないことが起こってしまいます。見ず知らずの親戚・一槍と過ごしたひと夏は、菜津緒にとっていったい何だったのでしょうか。そして、一槍にとって、菜津緒は何だったのでしょうか。


DIVE!!(ダイブ!!)
森絵都/著 講談社(単行本全四巻) 角川書店(文庫本上下巻)

高飛び込みを知っていますか?10mの高さから生身の人間が宙を舞い、水面めがけ飛び込んでいく過程の美しさを競うスポーツです。どちらかといえばマイナーな競技ですが、これは、まるで読者自身も飛び込みの選手になったかのような、鮮やかな描写で競技の魅力を体感させてくれる小説です。
中高生の若きダイバー達が、赤字続きのクラブの存続を賭けて、オリンピックの選手を目指します。暑さを吹き飛ばす青春をぜひ体験してください。


北京わんぱく物語
渡辺仙州/著 長野ヒデ子/画 ひくまの出版

著者の渡辺仙州さんは『封神演義』や『西遊記』などの翻訳や編集を手がけられています。この本では、父親の転勤のために小学二年生から中学三年生までの八年間を過ごした北京での生活が描かれています。
日本人学校で級友たちと過ごす楽しい日々。ゲームなどなくても、想像力だけで楽しめるのです。ガキ大将との対決には手に汗を握ります。外国で日本人として暮らすのはどういうことなのか。 そんなことも考えさせられます。


封神演義
許仲琳/著 渡辺仙州/編訳 佐竹美保/絵  偕成社

所は中国、時は過去、約3千年前の商の時代。商朝31代目の王・紂王は、女神様の像に一目ぼれ。ごますり大臣の入れ知恵で、女神に劣らぬ美女との噂の娘を後宮に迎えた王だったが、その美女、実は人知れずすり替わった狐の精。しかもその狐精、紂王の思い上がりに腹を立てた女神様が、商を滅ぼすべく派遣した妖狐だった。 人界・仙界入り乱れの、古代中国ファンタジー戦記!


雲上的少女-DREAM DAYS
夏伊/著 桑島道夫/訳 文藝春秋社

主人公の両親は、仕事のために一年のほとんどを海外で過ごしています。彼女は北京で一人暮らしをしているようなもの。久しぶりに会う両親ともどことなくぎこちない。
中学三年生のある日、転校生がやって来ました。 容姿端麗、成績優秀、あっと言う間に女子生徒の憧れの的となった男子学生。『入試と愛情は、本当に両立できないものなのかな?』入試のために、愛情も何もかも手放せるのだろうか。もっと大事なことがきっとあるはず。


リバウンド
エリック・ウォルターズ/作  小梨直/訳 深川直美/画  福音館書店

障害を持っている人を見かけたら、どんな手助けができるだろう。そして、もし障害のある人と知り合いになったら、どんな行動をとるだろう。そして、友達になったら…?
ショーンとデーヴィッドは、カナダの8年生(日本の中学2年生)。殴り合いがきっかけで付き合いが始まったけど、互いの理解は、深い友情に変わっていきます。  !!とにかくこいつら、チョーかっこいい!!


Keeper(キーパー)
マル・ピート/著 池央耿/訳  評論社

「史上最高のキーパー」の名を手に入れたエル・ガトーは南米の熱帯雨林に住む貧しい少年だった。いったい、彼はどこで誰にサッカーを教わったのか?
南米隋一のサッカー記者パウル・ファウステェノの独占インタビューは一晩に及んだ。そこには、誰もの想像を越える、ゴーストストーリー(幽霊話)があった。サッカーに限らず、世界を舞台とするアスリートたちは試合から試合へと移動の日々だ。移動には当然、危険が伴う…


のっぽのサラ
パトリシア・マクラクラン/作 金原瑞人/訳 中村悦子/絵 徳間書店・福武書店  

お父さんが新聞に出した「花嫁募集」の広告を見て、海辺の町からはるばる大草原の家に、新しいお母さん候補のサラがやってきました。子ども達は、草原に見知らぬ海の香りを連れて来たサラが大好きになりました。でも、時おり海を恋しがるサラが気がかりです。無事に家族の一員になってくれるのでしょうか…。
家族の結びつき、愛情のはぐくみに心が温かくなります。続編として『草原のサラ(出版社同じ)』もあります。