校長室より  

「なぜ、かっぽれ?」

◆全校朝会の話より

◇運動会に向けて練習が始まっていますが、今日は、東泉タイムで練習している「かっぽれ」の話です。

◇東泉小学校でどうして「かっぽれ」を踊るのかと、不思議に思った人はいませんか。実は校長先生も思っていました。

◇運動会の全校表現でよく踊られるのが、日本の文化を体験するための日本の踊りです。東京では、昔からある有名な踊りがないので、学校の名前をつけた「○○音頭」を作って踊っている学校が多いようです。この近所の学校では、「大正小音頭」や「上野小音頭」があります。なくなった台東小学校には、「台東小音頭」というのがありました。

◇東泉小には、「東泉小音頭」がありませんので、昔は違う踊りを踊っていたようです。

◇ところが、東泉小の近所に、「かっぽれ」という踊りの家元があります。近所に家元があるなら、これを教えてもらって踊ろう。これが日本の文化を体験する踊りだ。ということになって「かっぽれ」を踊るようになりました。これを提案したのは土屋先生ですが、土屋先生のはなしでは7年前のことだそうです。

◇しかし、家元があるからと言って、運動会で踊ってよい踊りなのかな、「かっぽれ」ってどういう踊りなんだろう、とずっと思っていました。というのは、「かっぽれ」というのはお酒の席で踊る踊りと思っていたからです。

◇二つのことがきっかけで、調べることにしました。一つは、9月6日の、秋篠宮家に男の子が生まれたというニュースの時です。この男の子には、「遥仁親王」という名前がつきましたね。先日退院しました。髪の毛がふさふさした赤ちゃんでしたね。この時のニュースで、お祝いに「かっぽれ」を踊っている人たちがテレビで紹介されていました。この時に、あれ?「かっぽれ」ってお祝いの時にも踊るんだと思いました。

◇もう一つが、渡邉先生が、「かっぽれ」の歌詞を覚えていたことです。みんなが踊っている曲ではなく、元の曲の方です。この歌詞に、みかん船のことが出てくるのです。どうして「みかん船」なのと思いました。

◇調べると、「かっぽれ」が生まれたのは、江戸時代の終わり頃。はやったのは明治時代の始めということがわかりました。また、浅草寺の境内で踊られてとても人気があったということもわかりました。あまりに人気があったので、歌舞伎でも踊られたそうです。

◇「かっぽれ」の元の曲には、威勢がよく、景気が良い話として、みかんで儲けた当時の大金持ちの人が出てくるのです。これがみかん船の歌詞です。「かっぽれ」はとても賑やかな曲ですが、最後に、「寝ろてばよー寝ろてばよー 寝ろてばー寝ないのか この子はよ」と出てきますから、子守歌のようです。こんなにぎやかな子守歌では眠れないのはないか思いますが。

◇すばやい動きとバランスをとるために、良い運動になるから学校の勉強にぜひ使いたいという先生方もいるようです。

◇というわけで、まとめますと、東泉小では「かっぽれ」を次のような理由で踊っています。
(1) 日本の踊りであること
(2) 家元が近所にあること
(3) 台東区、浅草と関係があること
(4) 町の人の踊りであること
(5) お祝いにも踊る踊りであること
(6) 良い運動になる元気の良い踊りであること

◇毎年、代表の先生たちが、家元のところに勉強に行っていますが、今年は、6年生も参加しました。

◇おまけの話になりますが、台東区の中学生の代表が、毎年姉妹都市のデンマークに交流に行っています。この中の何人かは、きっと代表で行くと思います。たとえばそんな時、外国の人に日本の文化を紹介する時に、是非この「かっぽれ」を踊ってください。

◇「かっぽれ」を、全校で踊れるのは、東泉小学校だけです。

◇今日は、長くなりましたし、低学年にはちょっと難しかったと思いますが、なぜ東泉小学校で、「かっぽれ」を踊るのかという話でした。

◇しっかり「かっぽれ」を覚えておきましょう。

9月19日 No.247