みんなが見たい優品展 パート12【終了しました】

台東区立書道博物館企画展 書のスケッチ「臨書」の世界
みんなが見たい優品展 パート12 中村不折コレクションから
書のスケッチ「臨書」の世界
――手習いのあとさき、王羲之から不折まで  展示一覧
平成28年2月16日(火)~5月29日(日)
会期中、一部展示替えがあります。
前期展示 前期:平成28年2月16日(火)~4月10日(日)
後期展示 後期:平成28年4月12日(火)~5月29日(日)
作品名の前に前期展示後期展示の表示のないものは全期間展示です。
本企画展は、書の歴史に名を残した人たちの臨書から創作への過程を、中村不折コレクションから紹介いたします。書の古典のなかでも王羲之の書は、皇帝をはじめ歴代の能書家たちが学んだ最高のお手本でした。今回は、春の展示にちなみ、王羲之が「永和九年暮春の初め」に書いた「蘭亭序」を取り上げ、中国・日本における「蘭亭序」の臨書の姿にも迫ります。
東京国立博物館東洋館8室では、2月2日から4月10日まで「さまざまな臨書」を、4月12日から5月29日まで「篆書・隷書の展開」を開催いたします。歴代の書家たちによる臨書とその広がりを、上野の山とその麓でお楽しみ下さい。

※文章、画像の転載は固く禁じます!




【1F 第1展示フロア- / 大型展示ケース】
1 後期展示八関斎会報徳記 顔真卿(709~785)筆/唐時代・大暦7年(772)
2 後期展示万安橋碑 蔡襄(1012~1067)筆/北宋時代・嘉祐4年(1059)
3 神霄玉清万寿宮碑 北宋徽宗(1082~1135)筆/北宋時代・宣和元年(1119)
4 羅池廟碑 蘇軾(1036~1101)筆/南宋時代・嘉定10年(1217)

【1F 第1展示フロア- / 大型展示ケース・展示ケース】
臨書のかたち

名家の臨書と、その手本となった作品を展示しています。かたちをしっかりととらえる、手本の趣を強調するなど、それぞれ主眼が異なっています。

5 前期展示大盂鼎銘 西周時代・前11世紀頃
6 前期展示臨大盂鼎銘軸 呉大澂(1835~1902)筆/清時代・19~20世紀
7 後期展示散氏盤銘(阮元摸刻本) 西周時代・前9~前8世紀
8 後期展示臨散氏盤銘軸 呉大澂 筆/清時代・19~20世紀
9 前期展示石鼓文 前5~前4世紀頃
10 後期展示石鼓文(明初拓) 前5~前4世紀頃
11 石鼓文(張燕昌摸刻本) 張燕昌(1738~1814)作/清時代・18世紀
12 石鼓文(阮元摸刻本) 阮元(1764~1849)作/清時代・嘉慶2年(1797)
13 臨石鼓文 中村不折(1866~1943)筆/大正時代・20世紀
14 後期展示西狭頌(宋拓) 後漢時代・建寧4年(171)
15 後期展示臨西狭頌 中村不折 筆/明治~昭和時代・20世紀
16 前期展示張遷碑(明拓) 後漢時代・中平3年(186)
17 前期展示臨張遷碑 中村不折 筆/明治~昭和時代・20世紀
18 袁生帖(粛府本淳化閣帖所収) 王羲之(303~361)筆/東晋時代・4世紀
19 臨袁生帖 中村不折 筆/明治~昭和時代・20世紀

【2F 第2展示フロア-】
臨書のかたち
20 十七帖―停雲館刻本― 王羲之 筆/東晋時代・4世紀
21 十七帖―米臨本― 王羲之 筆/東晋時代・4世紀
22 欽定重刻淳化閣帖 清時代・乾隆34年(1769)
23 臨王羲之尺牘冊 姜宸英(1628~1699)筆/清時代・17世紀
24 楽毅論(余清斎帖所収) 王羲之 筆/東晋時代・永和4年(348)
25 臨楽毅論(鄰蘇園帖所収) 光明皇后(701~760)筆/奈良時代・天平16年(744)
26 争坐位稿(明拓) 顔真卿 筆/唐時代・広徳2年(764)
27 臨争坐位稿 蘇軾 筆/北宋時代・元祐6年(1091)
28 麻姑仙壇記―小字本―(停雲館帖所収) 顔真卿 筆/唐時代・大暦6年(771)
29 臨麻姑仙壇記 王寵(1494~1533)筆/明時代・16世紀
30 月儀帖―唐人書写本― 唐時代・7~9世紀

自分の表現をめざして

古典を学び、その趣を自身の書にどのように採り入れていくか、歴代名家の作品を通してその様子をご覧ください。

31 楷書千字文 楊賓(1650~1720)筆/清時代・康熙57年(1718)
32 道因法師碑跋 何紹基(1799~1873)筆/清時代・道光17年(1837)
33 行書詩冊 北島雪山(1636~1697)筆/江戸時代・貞享4年(1687)
34 臨秋萩帖軸 良寛(1758~1831)筆/江戸時代・19世紀

お手本の作り方 ―法帖―

法帖は、鑑賞・手習いの手本として北宋時代以降さかんに作られました。ここでは日本の法帖を採り上げ、原版と装丁された完成品をあわせて展示しています。

35 耳比磨利帖 玉田成章(江戸・18世紀)作/江戸・天明7年(1787)
36 耳比磨利帖原版 玉田成章 作/江戸・天明7年(1787)

【2F / 第2展示フロアー 〜特別展示室】
蘭亭序 ―さまざまな臨書のかたち―

東晋時代・永和9年の旧暦3月3日、王羲之は名士41人を蘭亭に招き、水面を漂う酒盃が自分のところへ来るまでに詩を読む流觴曲水の雅宴を催しました。「蘭亭序」は、そんな楽しみのなかで作られた客人たちの詩をまとめ、王羲之が書き添えた序文の草稿です。

王羲之が筆を執った「蘭亭序」そのものは、唐の太宗皇帝が自身の陵墓に副葬させたといわれ、現存していません。しかし初唐の三大家の臨書や、搨書手と呼ばれる写し作りの職人による摸本が作られ、今日に伝わっています。

37 蘭亭序―国学本― 王羲之 筆・東晋時代・永和9年(353)
38 蘭亭序―虞撫本― 王羲之 筆・東晋時代・永和9年(353)
39 蘭亭序―神龍本― 王羲之 筆・東晋時代・永和9年(353)
40 蘭亭序―薛稷本― 王羲之 筆・東晋時代・永和9年(353)
41 蘭亭十三跋 趙孟頫(1254~1322)筆/元時代・至大3年(1310)
42 行書蘭亭序巻 頼山陽(1780~1832)筆/江戸時代・19世紀

【2F 第2展示フロアー / 〜中村不折記念室】
法帖名作選

優れた書跡は法帖が作られ、貴重な真跡の代わりに手本として重宝されました。しかし、写し・刻・拓本という工程を経るため、もととなる書跡は同一でも、出来栄えは同じとは限りません。ここでは、中国・日本それぞれにおいて、特に高い技術によって作られた法帖をご紹介しています。

43 九成宮醴泉銘 欧陽詢(557~641)筆/唐時代・貞観6年(632)
44 孝経―宮内鉤摸本― 賀知章(659~744)筆・唐時代・7~8世紀

自分の表現をめざして
45 後期展示楊湖吟眺図巻 沈周(1427~1509)筆/明時代・15~16世紀
46 前期展示雲泉煮茶図巻題 王澍(1668~1743)筆/清時代・18世紀
47 後期展示蘭竹図軸 鄭燮(1693~1765)筆/清時代・18世紀
48 前期展示臨魯峻碑軸 銭泳(1759~1844)筆/清時代・18~19世紀
49 前期展示隷書七言聯 何紹基 筆/清時代19世紀
50 後期展示篆書七言聯 呉昌碩(1844~1927)筆/清時代・宣統2年(1910)
51 前期展示臨叔尚父?銘軸 羅振玉(1866~1940)筆/清~民国時代・19~20世紀
52 前期展示楷書「楽則」軸 松平定信(1758~1829)筆/江戸時代・寛政13年(1801)
53 後期展示草書七言絶句軸 良寛 筆/江戸時代・19世紀
54 後期展示楷書廬仝詩「茶歌」軸 巻菱湖(1777~1843)筆/江戸時代・19世紀

篆刻

篆刻芸術は明時代に定着しました。当初は漢時代の印章の趣が理想とされましたが、清時代になると碑学派の書人たちがさまざまな金石資料の趣を採り入れ、表現の幅を広げました。篆刻を通して篆書の字形・線の表情・全体のまとめ方を養い、書表現にも応用していったのです。

55 軍司馬印 前漢時代・前3~1世紀
56 徐逸印信 後漢時代・1~2世紀
57 此中有真意(孔固亭印存所収) 文彭(1498~1573)作/明時代・嘉靖45年(1566)
58 蔓秋華館(東方印選所収) 陳鴻寿(1768~1822)作/清時代・18~19世紀
59 江流有声断岸千尺(小飛鴻堂印集所収) 鄧石如(1743?~1805?)作/清時代・乾隆48年(1783)
60 豪猪先生 呉昌碩 作/民国時代・20世紀
61 村鈼 呉昌碩 作/民国時代・20世紀
62 中村鈼印 徐新周(1853~1925)作/民国元年(1912)
63 楚南冥霊 河井荃廬(1871~1945)作/明治時代・20世紀
64 書道博物館印 銭厓(1897~1967)作/昭和時代・20世紀

中村不折

中村不折は明治28年、友人の正岡子規とともに日清戦争の従軍記者として渡清しました。現地に到着した時にはすでに停戦となっていたため、内地の旅行を志します。その折に拓本など書の資料を目にして書に深い感銘を受け、帰国後は熱心に書の手本を収集しました。その費用は、自身の作品を売却してまかなわれたのです。

後期展示行書四字春江釣魚横額 中村不折 筆/大正~昭和時代・20世紀
前期展示草書七言絶句軸 中村不折 筆/大正~昭和時代・20世紀
後期展示草書五言絶句軸 中村不折 筆/大正~昭和時代・20世紀
前期展示春景山水図軸 中村不折 筆/大正~昭和時代・20世紀
前期展示猿猴捉月図軸 中村不折 筆/大正~昭和時代・20世紀
後期展示春景山水図軸 中村不折 筆/大正~昭和時代・20世紀
前期展示百人一首歌留多 中村不折 筆/明治42年(1909)
後期展示世界一周双六 中村不折 筆/明治43年(1910)
十二支帖 中村不折 筆/大正9年(1920)

【関連イベントのごあんない】

ギャラリートーク「臨書の世界」
日時 平成28年3月27日(日)①10:00~②13:30~
※中庭の桜がきれいな季節です。
平成28年4月24日(日)③10:00~④13:30~
(上記①~④のいずれかを選択してください)
定員 会場が手狭なため、事前申込制で各回20名(希望者多数の場合は抽選)
申込方法 往復はがきの「往信用裏面」に、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢、希望日時を、「返信用表面」に郵便番号、住所、氏名を明記して下記までお申込下さい。はがき1通につき1名1回の申込となります。聴講無料。ただし当日の観覧料が必要です。
申込先 〒110-0003 台東区根岸2-10-4
台東区立書道博物館 「ギャラリートーク」係まで
締切 ①②平成28年3月16日(水) 必着
③④平成28年4月13日(水) 必着

ワークショップ「臨書に挑戦!」
場所 台東区立書道博物館 新館(中村不折記念館)2階 会議室
日時 平成28年3月27日(日)
平成28年4月24日(日)
上記の開館時間中随時行っていますが、16:15までに会議室にお入りください。
注意 当日の観覧料のほか、参加費100円(材料費)が必要です。
事前申込は不要です。

書道博物館本館(第1・3・4・5展示室)では、玉器・陶器・瓦当・石碑・墓誌銘・仏像・甲骨文・青銅器・璽印など、日本および中国書法史上特に重要な金石類に見られる文字資料を常設展示しています。ここでは主な展示作品をご紹介します。


【第1展示室 1F 】石碑・墓表・仏像など、大型の作品に見られる文字資料を展示しています。
石 碑 題額・本文・台座をそなえる石。この様式でないものを刻石あるいは碣と呼ぶ。
隆命刻石(前漢/前3~1世紀)
冢土断碑(後漢・光和年間/178~183)
石 経 儒教の経典を刻んだ石。
三体石経(第三石)(三国(魏)・正始年間/240~248)
三体石経(第五石)(三国(魏)・正始年間/240~248)
造像碑 仏像を彫刻した石碑。
高洛周等造像碑(北魏・正始元年/504)
功起君等造像碑(東魏・武定3年/545)
墓 表 埋葬した墳墓の目印として地表に建てた石。
呂憲墓表(五胡十六国(後秦)・弘始4年/402)
仏 像 故人の供養や来世の安穏などを祈願して作られた。第1展示室の仏像は大型のもの。
三尊仏石像(北魏・正始元年/504)
阿弥陀仏坐像(唐・景雲2年/711)

【第3展示室 1F】漢~唐時代の建築資材や、墳墓の副葬品などに見られる文字資料を展示しています。
玉 器 古代中国において特に尊ばれた宝石。装飾品や印などが作られ、儀式などに用いられた。
(殷/前16~?前11世紀)
(漢/前3~3世紀)
鎮圭 琬圭 玉戚 玦 玉魚(以上 周(前12(前11?)~前3世紀)
陶 文 陶器の破片に見られる文字を陶文という。印が押されたものや、刻まれた文字が見られる。
土製の人形や馬、牛車などの模型。死後の世界で実体化し、死者を助けると信じられた。
牛車(漢/前3~3世紀)
婦人立像(唐/7~10世紀)
馬の塑像(唐/7~10世紀) など
仏 像 第3展示室の仏像は、死者と共に墳墓に埋葬されたため、小型に制作されている。
菩薩半跏像(東魏・武定2年/544)
七仏像(隋・義寧元年/617)など
鮑綦造塔記 (北魏・太平真君3年/442)
北魏時代最古の石刻資料。現存するのは台座のみ。
札や遊戯などに用いられた。一字ずつ文字が刻まれている。これは明時代のもの。
レンガに相当する。装飾的な文字や文様、画像などを施して建造物や墳墓の壁面などを飾った。
急就章塼(後漢)子供の文字学習用に作られた文章『急就章』の冒頭が見られる貴重な資料。
永元塼(後漢・永元6年/94)
永寧塼(後漢・永寧元年/120) など
瓦当文 建物の屋根の軒先にある筒瓦の先端部分。ここに縁起の良い語句や紋様が装飾的に施されている。
饕餮文瓦当(春秋戦国)
瓦当「万歳冢当」(後漢)
瓦当「長楽未央」(後漢) など
熹平石経残石 (漢・熹平年間/172~178)
儒教の経典を刻んだ石碑の作例としては最古。
墓 誌 故人の役職や業績などを刻み、棺とともに墓中に埋めた石・塼。
司馬昇墓誌銘(東魏・天平2年/535)
劉浩墓誌銘(唐) など

【第4展示室 2F】古代中国で制作された青銅器に見られる文字資料などを展示しています。
青銅器 青銅で作られた古代中国の祭器。形によって名称は異なる。これらに見られる文字を金文という。
煮炊き用の器。 ?穀物を盛る器。
楽器。 水を受ける器。
酒を温めて注ぐ器。 酒を入れる器。
酒や水を入れる器。
武 器 実戦や祭祀で使用。
【重要美術品】(秦/前3世紀頃) など
墓 券 墓地を購入した権利書。細長い鉛の金属板に刻んだものや、肉筆のものがある。
延熹四年墓券(漢/前3~3世紀)
光和元年墓券(漢/前3~3世紀) など
板 碑 死者の供養、追善などの目的で建てられた塔婆(石塔)の一つ。板状であることからこの名がある。

【第5展示室 2F】甲骨文、鏡鑑、陶瓶、璽印、文房具、日本の文字資料などを展示しています。
甲骨文 現存最古の漢字資料。殷時代後期に行われた、亀の腹甲や牛の肩胛骨を用いた占いの記録。
陶 瓶 土製の甕。漆による肉筆の文字が見られる。古代の日常的な文字の姿を示す重要な資料。
熹平元年十二月瓶(後漢・熹平元年/172)
【重要美術品】永寿二年三月瓶(後漢・永寿2年/1569) など
鏡 鑑 鏡として、そして祭祀にも使用された。表面の装飾や文字に時代ごとの特徴がみられる。
【重要美術品】神獣鏡(三国(呉)・建興年間/252~253)
【重要美術品】獣首鏡(三国(魏)・甘露5年/260) など
璽 印 官印(役所用)と、私印(個人用)の印章。明時代からは印をほる篆刻芸術が盛んになる。
文房四宝の一つ。煤と膠(動物性たんぱく質)を練って型入れし、乾燥させたもの。
古墨 李文奎製(北宋・宣和年間/1119~1125)
青紫墨 程君房製(明・天啓元年/1621) など
文房四宝の一つで、墨をする道具。陶製のものや、石製のものがある。
陶硯(漢/前3~3世紀)
古温州石硯(唐/7~10世紀) 
蘭亭硯(宋/10~13世紀) など
経 筒 経巻を収納し、地中に埋めて供養するための容器。材質は銅、陶製などがある。
柄香爐 僧が手に持って献香するためのもの。
上部二つの穴にひもを通して吊るし、打ち鳴らす仏具。鉄製や銅製が多い。
鰐 口 祈願のために鳴らす道具。鰐の口に似ているため、この名称がある。


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